研究課題/領域番号 |
16K20643
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
沖 奈苗 広島大学, 大学病院, 歯科診療医 (30758199)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨再生 / 口蓋裂 / 血管新生 / 細胞走化性 / MSCs / RAW264 / 再生医療 / 細胞 / 移植 |
研究実績の概要 |
申請者らは、これまでの実験により、ビーグル犬顎裂モデルを用いて、顎裂部に未分化間葉系幹細胞(MSCs)を移植することにより、生理的骨代謝を有する骨再生が達成することを確認した。また、担体として用いた未焼結炭酸アパタイト顆粒(CAP)のみを移植した対照群と比較して、MSCsをCAPと共に移植した実験群の方が、CAPの吸収が早く、骨形成も早期に認められた。骨再生には、細胞を供給する血管新生が重要であることより、MSCsの血管誘導および骨誘導を解明することを目的とした。まず、血管内皮細胞(HUVEC)とMSCsとの共培養により、細胞外マトリックスの存在しない成長因子非添加の状態で、HUVECは管腔様構造を形成した。また、血管新生因子であるMSCsが産生するVascular Endothelial Growth Factor A(VEGF-A)、HUVECが産生するPlatelet Endothelial Cell Adhesion Molecule-1(PECAM-1)、Matrix Metalloproteinase-2 (MMP-2)、Matrix Metalloproteinase-9 (MMP-9) が、共培養することにより、定量PCRにおいてそれぞれ有意に増加した。次に、MSCsが破骨細胞前駆細胞(RAW264)の走化性に及ぼす影響についてBoyden chamber assayを用いて検討した結果、MSCsはRAW264の細胞走化性を亢進させた。MSCsが発現する走化性を亢進させる因子としてCCL2に着目し、その受容体であるRAW264のCCR2中和抗体を添加したところ、RAW264の細胞走化性は減少した。また、MSCsとRAW264共培養により、MSCsのCCL2の発現が亢進するとともに、RAW264のCCR2の発現が、定量PCRにおいてそれぞれ有意に増加した。
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