研究課題/領域番号 |
16K20654
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高橋 正皓 昭和大学, 歯学部, 講師 (10736713)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 唇顎口蓋裂 / 一卵性双生児 / 遺伝子解析 / 全ゲノムシーケンス解析 / エピジェネティクス / ホールゲノムシーケンス / 非症候性唇顎口蓋裂 / DNAメチル化解析 / 一卵性双生児不一致症例 / 歯学 / ゲノム / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
裂型が異なる非症候性唇顎口蓋裂の一卵性双生児不一致患者2組を対象に全ゲノムシーケンス解析を行った。全ゲノムシーケンス解析の結果から、2組それぞれの兄弟間において遺伝的相違は認められなかった。1組に唇顎口蓋裂との関連が報告されているnoggin (NOG)とmethylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR)に、もう1組にtropomyosin 1 (TPM1)とgrainyhead like transcription factor 3 (GRHL3)に新規のrare variantsが認められたが、いずれも非罹患者である父親または母親由来のものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一卵性双生児は基本的に遺伝子情報が同じであるが、一方が疾患に罹患し、もう一方が罹患していない一卵性双生児を対象とした最近の研究から、一卵性双生児においても微妙な遺伝子情報の違いが存在する場合があり、その違いが疾患を引き起こすことが分かってきた。今回、裂型が異なる唇顎口蓋裂を伴う一卵性双生児不一致症例を対象に、世界で初めて全ゲノムシーケンス解析を行った。解析結果から、両者間に遺伝子情報の違いは認められなかったが、唇顎口蓋裂の発症や裂型の多様性には、遺伝的要因だけではなく、エピジェネティクスといった環境的要因が関与している可能性が示唆され、今後の研究の新しい筋道を明確にすることができた。
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