研究課題/領域番号 |
16K20667
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮沢 春菜 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (50733721)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯周病原細菌 / 腸管透過性 / dysbiosis / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究では代表的な歯周病原細菌P, gingivalisが腸管透過性に与える影響を、腸上皮細胞、動物モデルを用いて検討した。P. gingivalisを用いて腸上皮細胞を刺激しただけでは、腸上皮細胞間の構造破壊に明確な変化を認めなかった。無菌環境下にてP. gingivalisを経口投与したマウスでも、炎症の惹起や腸管透過性への影響を認めなかった。P. gingivalis自体が腸管へ直接的に影響を及ぼすのではなく、歯周病原細菌の嚥下により腸内細菌叢バランスの変動を惹起することで腸管透過性が亢進され、全身に影響が及ぶことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸上皮細胞に対するP. gingivalis の特異的作用が検討できただけではなく、唾液とともに嚥下している他の歯周病原細菌や、それらにより変動した腸内細菌における腸管・生体への作用を比較検討する際にも応用できる。本研究は歯周炎と全身疾患との因果関係を検証していくうえで、常在細菌叢のバランス破綻が生体機能に及ぼす影響を解明する足がかりとなると考える。
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