研究課題/領域番号 |
16K20677
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
伊東 順太 城西大学, 薬学部, 助教 (40609096)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨代謝 / 破骨細胞 / 炎症性骨破壊 / スダチチン / 破骨細胞形成 / ポリメトキシフラボノイド / 歯学 / 歯周病 |
研究成果の概要 |
歯槽骨吸収を主たる病態とする歯周病は,国内外における有病者数の増加が懸念されており,予防法の確立は今後期待される急務の研究課題である。そこで,本研究は歯周病性骨吸収をはじめとする炎症性骨破壊に対するポリメトキシフラボノイドsudachitinを用いた予防法確立を目指して立案した。 Sudachitinは破骨細胞前駆細胞に直接作用し,細胞内ROS産生を抑制するとともに破骨細胞形成を強力に抑制することが示唆された。一方、LPS投与マウスの頭蓋骨に観察された骨吸収像は、LPSとともにsudachitinを同時に投与するとLPSで誘導された炎症性骨吸収像を減少することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症および骨吸収に対する効率的な動態が予測されるsudachitinは,創薬ターゲットとしてだけではなく,食品由来成分であるという特性からsudachitin配合サプリメントやタブレット錠として利活用,またsudachitin添加歯磨き用ペーストの開発など幅広い展開が期待され,その安全性の観点からも極めて魅力的である。一方,sudachitinが含有するスダチは年間収穫量の約半分が搾汁される。この搾汁時に多量に発生する残渣である果皮の処分方法が検討課題の一つとされていた。本研究を通じて,廃棄されていたスダチ果皮からsudachitinを用いた新たな産業や製品が開発されることが期待される。
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