研究課題/領域番号 |
16K20687
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 恵 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (80733774)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 舌 / 舌骨上筋 / 筋電図 / 嚥下 / オトガイ舌筋 / 舌骨上筋群 / 摂食嚥下機能 / 発達 |
研究成果の概要 |
本研究では、任意にぼそぼそ感を設定できるモデルゲルを用いて,ヒトの咀嚼から嚥下までの一連の過程における咀嚼筋(咬筋)および舌骨上筋の筋活動と官能評価による食感の変化の特徴を検討、またその関連について検索し,ぼそぼそ感における物理量と感覚量の関連性の検討を行った。その結果,食品のぼそぼそ感の強さは,官能評価から飲み込みにくさに関連しており,さらに筋電図学的評価から嚥下時の舌骨上筋群の筋活動時間に影響を及ぼすことが明らかとなった.このことから,嚥下時の舌骨上筋群の筋活動時間は,食品の飲み込みやすさを測る指標となり得ることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今の高齢社会に伴い,歯科分野の問題点として,歯の喪失や摂食嚥下機能の低下が挙げられる.嚥下機能の低下は食物が気管に入りむせてしまう誤嚥を招く.誤嚥対策としては,体外から消化管内にチューブを使用して流動食などを投与する経管栄養もあるが,これでは食事を楽しむことや,食べ物を味わい,おいしさを感じることもできずQOLの低下を招いてしまう.つまり,機能が低下した場合でもいかに口から食べ物を摂取,咀嚼,嚥下の過程を踏み,おいしさを感じさせる工夫が必要となってくる.そのため新たな食品開発において,食品テクスチャーが咀嚼機能や嚥下機能あるいは感覚機能与える影響を解明することは非常に重要である.
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