研究課題/領域番号 |
16K20700
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
齋藤 真規 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30434096)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | オゾンナノバブル水 / マウスガード / 口腔細菌叢 / う蝕予防 / 歯周病予防 / 齲蝕予防 / 予防歯科 |
研究成果の概要 |
オゾンナノバブル水(ONW)は強い殺菌効果をもつ液体である。しかしながら,唾液のタンパクや歯垢中の細菌には効果を発揮しない。そこで,専門家による歯垢を除去した後,速やかにマウスガードを装着し,オゾンナノバブル水を灌流した。灌流実験は週1回,3週連続で行われた。実験前後に唾液を採取し,次世代シークエンサーを用いて菌叢の比較解析を行った。 菌叢を比較した結果,ONW処理後には歯周病原細菌や口腔の多剤耐性菌などが減少した。一方,増加したのはFusobacteriales門の細菌だった。 以上の結果から,本研究では一部歯周病原細菌が減少したことから歯周病予防効果があるものと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オゾンナノバブル水(ONW)は薬剤耐性菌を発生させることなく,強い殺菌効果を発揮するピンク色の液体であり,その効果が失われると無色透明になる。今回,ONWを口腔内に灌流させるため,マウスガードに穴を開け,歯科用チェアユニットのバキュームとつなぎ,バキュームの吸引力を利用して灌流実験を行った。本実験は歯科医院で日常行われる口腔清掃の後に行うことを想定して考案した簡便な方法であり,虫歯や歯周病の予防効果が期待できる。また,ONW以外の抗菌性の液体も本法で行うことが可能である。 本研究は国民の健康維持に寄与し,現在問題となっている莫大な医療費の削減にも期待できると考える。
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