研究課題/領域番号 |
16K20701
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
小野 幸絵 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (60409240)
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研究協力者 |
小松崎 明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | フレイル / NIRS / 赤外線サーモグラフィー / 口腔機能 / 介護予防 |
研究成果の概要 |
頭部への外力伝達により咀嚼機能を支援するロボットシステムを想定し、外力伝達時の生体反応の記録のため、簡易なセンサシステムを考案した。空気圧により閉口運動を支援する仮想システムを構築し、咬合面圧への作用はTスキャンⅢにより評価し、伝達部血流への影響を赤外線サーモグラフィーで評価した。 口腔支持機能の障害を早期に発見し、機能低下を補完できる生活支援型ロボットの開発には、咀嚼や咬合の各層での対策が異なってくる。本研究では最終的に閉口運動の最終相での支援を前提としたシステムを構築した。レジスタンス運動の評価に関しては、サーモグラフィーを活用し、唾液腺マッサージを想定した評価系を構築する事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
要介護者の増加抑制に向けて介護予防対策が実施されているが、口腔機能向上に向けて第三次予防的アプローチの必要性が高まっている。高齢者の筋系機能低下を補完するロボティクスはすでに長寿科学研究分野のテーマとなっているが、咀嚼支援を主目的とするロボットの研究は、その困難性の高さからか極めて少ない現状となっている。 本研究から咀嚼支援型ロボットの開発を想定し、人体とのコンタクト部の適合性向上に必須となる外力伝達部の把握に関する基礎データを得ることができた。今後のオーラルフレイル対策においては従来の機能回復手段を超え、筋骨格系運動を支援するロボット開発等が歯科領域においても検討されると予測する。
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