研究課題/領域番号 |
16K20703
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
伊井 久貴 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (00746604)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 健康寿命の延伸 / 歯槽骨再生 / ヒト歯肉線維芽細胞 / 歯周組織再生 / 歯学 / 細胞・組織 / 再生医学 / 衛生 / 骨再生 |
研究成果の概要 |
歯周病とは細菌の炎症反応により歯を支えている骨(歯槽骨)が溶ける病気であり、多くの成人が罹患している。歯周病によって失われた歯槽骨を復活させることが今回の研究の課題です。研究では細胞はヒト歯髄細胞、ヒト歯肉上皮細胞、ヒト歯肉線維芽細胞を使用し、石灰化の誘導(骨が再生されるか)を観察しました。その結果、単層培養(平面に培養すること)において、ヒト歯肉線維芽細胞ではALP活性と石灰化物の析出において石灰化培地群で有意な上昇がみられた。これにより新たな歯周治療法の開発、すなわち、第二次予防(重症化する前の予防)での歯周炎の初期治療への貢献が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会が進む我が国において、口腔顎機能低下や歯牙喪失から国民を守り、健康寿命の延伸を図ることは喫緊の課題である。その中で、55-64歳における有病率が80%を超える歯周疾患、なかでも歯槽骨欠損からの回復が可能となれば、高齢者のQOL向上のみならず、国民医療の大幅な改善が見込める。研究では生理的分化誘導因子を添加することなく、すなわち介入無くヒト歯肉線維芽細胞からの石灰化に初めて成功した。これは難しい歯槽骨再生に道を拓く。本研究では、この石灰化現象を生じる歯肉線維芽細胞集団の機能を解明し、侵襲がほとんど無い歯槽骨再生法を開発し、高齢者の健康寿命の延伸を図ることに寄与するものと期待する。
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