研究課題/領域番号 |
16K20715
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
佐藤 祐貴子 大分大学, 医学部, 助教 (60635366)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 安楽 / 同一体位 / 圧取り除きグローブ / 圧抜き / 準実験研究 / ポジショニング / 看護技術 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、長時間同一体位を強いられる際の、圧取り除きグローブを用いた安楽なポジショニングケアの開発である。研究課題1:同一体位時の苦痛の出現タイミングは、苦痛が出現するまで、平均46.5±15.5分であった。研究課題2:主観的側面は、VAS・身体症状の訴え、客観的側面は、体圧分布を測定し、ポジショニンググローブによる安楽性の効果を検証した。結果、主観的側面は、一時的な安楽の効果を認められるものの、安楽性の持続的な効果に限界があった。客観的側面では、各部位ごとの分析を行い、体圧分散が維持され、左右差なく安定していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、長時間の安静臥床を強いられる患者への看護技術の新たな方法としての圧取り除きグローブを用いた介入のエビデンスを明らかにした。一時的ながら安楽の効果が確認できたことから、体位変換との併用により、患者の安楽性が保たれることが示唆された。介入の時間は、本研究の結果より、安楽性については個人の主観が大きく反映され、その個人差が前提となるものの、おおよその介入時間が明確となった。さらに、体圧との関連からも、時間が経過するとともに効果が表れやすいことも明らかとなった。今後、患者の安楽を保つために看護技術を組み合わせた看護ケアを行うことが必要であり、その際のエビデンスとなるものであると考える。
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