研究課題/領域番号 |
16K20720
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
槇原 弘子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00708696)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 肥満 / 皮膚 / エラスチン / 脂肪 |
研究成果の概要 |
肥満は褥瘡有病率や創傷治癒遅延に関連があることが報告されている。しかしながらその発症メカニズムや予防ケア方法に関する研究は非常に少ない。本研究では、肥満による皮膚の脆弱化の予防にむけて、肥満が皮膚に及ぼす影響の中からエラスチン線維に着目して解析した。肥満モデルマウスの皮膚組織を解析し、エラスチン分解酵素であるNeprilysin(NEP)発現量の増加が明らかとなった。次に、ヒト皮膚組織を用いて検証した。その結果、日本人の軽度な肥満でも真皮のエラスチン線維が減少していることが示された。今後は、モデルマウスで見出したメカニズムを中心に、ヒト皮膚組織を解析し、予防法の確立につなげる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本人女性の腹部皮膚組織を解析しており、日本人に特徴的な軽度な肥満であっても真皮エラスチン線維が減少することが明らかとなった。肥満モデルマウスで明らかとならメカニズムを中心に、ヒト皮膚組織におけるエラスチン減少のメカニズムを明らかにすることは、皮膚の弾力性の低下や脆弱化への予防ケア方法の確立につながり、褥瘡や創傷治癒遅延といった臨床上の皮膚ケアを確立する際の重要な知見のひとつとなる。
|