研究課題/領域番号 |
16K20721
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
伊吹 愛 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60738805)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肥満 / 経皮吸収 / 皮膚バリア機能 / 薬物代謝酵素 / 薬物代謝 / CYP3A4 / 皮膚 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、肥満者の皮膚生検組織を用いて、経皮的ドラッグデリバリーに関わる皮膚バリア機能および皮膚内の薬物代謝酵素の発現動態を明らかにすることである。形成外科手術時に採取した対象者の皮膚組織からディスパーゼを用いて表皮を分離し、①表皮バリア機能構成因子(セラミド、フィラグリン)、②フェンタニルパッチの薬物代謝酵素であるCYP3A4発現量の肥満の有無による発現量の差を解析した。その結果、肥満の有無によりセラミド量に差は認められなかった一方で、CYP3A4発現量はBMIの増加に伴い上昇する可能性が示唆され、肥満度の上昇が経皮的ドラッグデリバリーに影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、肥満者の皮膚生検組織を用いて、経皮的ドラッグデリバリーに関わる皮膚バリア機能および皮膚内の薬物代謝酵素の発現動態を明らかにすることである。本研究の結果、肥満の有無によりセラミド量に差は認められなかった一方で、CYP3A4発現量はBMIの増加に伴い上昇する可能性が示唆され、肥満度の上昇が経皮的ドラッグデリバリーに影響を及ぼす可能性が示唆された。今後、これらの知見をより詳細に解析することで、肥満者の皮膚特性を考慮した新しい経皮吸収方法の確立が可能になると考える。
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