研究課題/領域番号 |
16K20727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
藏元 恵里子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教 (30765839)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 感覚変化 / 顔面表出 / トポグラフィ / 筋電図 / 画像解析 / 表情 / クラスター分析 / 主成分分析 / 観察技術 / 看護学 |
研究成果の概要 |
患者理解を深める手法の一つとして、看護師は表情の観察を行う。本研究では、基礎的研究として、作為的表情表出に伴う表情筋活動の部位や強さの変化を視覚的に捉え、表情との関連性について検討することを目的とした。表情筋電位を顔面上に配置した電極から測定しトポグラム分析を行った。トポグラムは、顔面全体の筋活動の位置や強さについて、色彩の変化、広がりを清明に捉え、表出の特徴を分類した。幸福な表情の特徴において、大頬骨筋などの領域を含む顔面の下部の活動が捉えられた。嫌悪表情では、皺眉筋を含む領域の特徴的な変化を捉えたが、不快感情に伴う表情は抑制されやすく、個々において表情発信の強弱のあることが明確となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表情電位トポグラフィにより、作為的な幸福の表情の特徴においては、大頬骨筋を含む領域や顔の下縁部の活動が捉えられた。一方、作為的な嫌悪表情では、皺眉筋を含む領域の活動が捉えられた。さらに、不快感情に伴う表情は抑制されやすく、個々において表情発信の強弱のあることが明らかとなった。表情電位トポグラフィによる表情評価は表情形成に至る様々な表情筋活動の位置や強さを視覚的に捉えることができることから、患者の様々な感情に基づく表情の、看護師の観察やアセスメントに対する科学的根拠として大きく寄与できることが考えられた。
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