研究課題/領域番号 |
16K20731
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
河野 かおり 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (60619625)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 冷え症 / 副交感神経活動リザーブ / 末梢循環 / 温熱刺激 / Slow Breathing Exercise / 若年女性 / 自律神経活動 / 皮膚温 / 単回介入 / 継続介入 / 末梢循環動態 / 積極的看護介入 / 看護介入 |
研究成果の概要 |
本研究は、若年冷え症女性を対象に温熱刺激および深くゆっくりな呼吸(Slow Breathing Exercise:SBE)の継続的な実施が、副交感神経活動リザーブを高めるかを明らかにすることを目的として、自律神経活動指標、末梢循環動態指標を用いて検討した。その結果、温湯式足浴器の単回実施では、副交感神経活動の増加と母趾皮膚温・血流量の上昇が認められ、副交感神経活動リザーブを高める介入方法を検討する上で重要な知見が得られた。温湯式温熱刺激の継続実施が副交感神経活動リザーブを高めるかは明らかにできなかった。今後は、副交感神経活動リザーブに影響する要因を含めて、さらなる検討を求めていく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「冷え症」は、女性の半数以上に見られ、冷えの自覚の他に頭痛や肩こり、不眠を伴うことが多く、健康状態や生活の質に悪影響を及ぼしている。それにも関わらず診断基準や治療法は確立されていない。冷え症を改善する看護介入の研究も少ない。冷え症者は非冷え症者に比べて安静時の交感神経活動が亢進し、副交神経活動が低下している。温湯式足浴器による単回の温熱刺激は、一過性に冷え症者の副交感神経活動を高め末梢循環を促進することが明らかとなり、冷え症女性の副交感神経活動リザーブを高める介入方法を検討する上での重要な知見となった。継続実施については、副交感神経活動リザーブに影響する要因を追求し検討する必要がある。
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