新人看護師の学習意欲に影響を与える因子に関する縦断的調査

• 研究課題/領域番号: 16K20740
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 基礎看護学
• 研究機関: 天理医療大学
• 研究代表者: 小川 朋子 天理医療大学, 医療学部, 助教 (70772903)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2020-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2019年度)
• 配分額: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: 看護教育 / 学習意欲 / 新人看護師 / motivation / demotivation / 看護教育学

研究成果の概要

就職後2か月、7か月、1年の時期にある新人看護師の学習意欲に影響を与える要因を明らかにするために、延べ475名の新人看護師から得られた記述データをText Miningで分析を行った。その結果、学習意欲向上要因として6つのコアカテゴリが、学習意欲低下要因として４つのコアカテゴリが抽出できた。また調査時期や属性（性別・最終学歴・社会人経験の有無・希望の配属先であったか否か）別にみた学習意欲向上要因・低下要因の特徴についても明らかにすることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

学習意欲には、学習を促進するばかりでなくそれらの質を高めるはたらきがあるとされている。新人看護職員研修が努力義務化され、各施設では様々な新人研修や支援が行われているが、それらを最大限活かすためには、新人看護師1人ひとりの学習意欲を維持・向上させることが何より重要と考える。本研究において、新人看護師の学習意欲向上要因だけでなく低下要因についても明らかにしたことや、Text Miningを用いて分析することで時期や属性による特徴も明らかにできたことは、今後の新人看護師教育の発展に寄与するものと考える。