研究課題/領域番号 |
16K20745
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中山 理寛 旭川医科大学, 医学部, 講師 (00516776)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アピセラピ― / ハチミツ / 放射性ヨード / 甲状腺癌 / 唾液腺障害 / 内用療法 / RI内用療法 |
研究成果の概要 |
甲状腺癌の治療に放射性ヨード内用療法(RI療法)は広く用いられているが、核医学検査(唾液腺シンチ)における治療後早期の撮像法を検証し、急性唾液腺障害を評価すると同時にハチミツ(アピセラピー)を用いて、RI療法における唾液腺障害の早期予測と症状緩和を目的とした。RI治療中にアピセラピ―(アカシアハチミツの内服)を介入群に行った.唾液量変化率は非介入群で-4.8±39.8%と減少,介入群で22.1±60.5%と増加し,両群間に有意差があった(P<0.01).本研究によりアカシアハチミツによるアピセラピーは放射性ヨード治療に伴う急性期唾液腺障害の予防・症状緩和に効果がある可能性が考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日,甲状腺癌の治療に放射性ヨード内用療法(RI療法)は広く用いられているが、急性期障害として唾液腺障害が頻出する。慢性期障害への移行はその後のQOLを著しく低下させるため、入院中の早期診断と医療チーム全体での治療が臨床で強く求められる.本研究成果により,アピセラピーは急性期唾液腺障害の予防に効果がみられ,唾液の分泌を促すことが示唆された.比較的容易に入手することが可能なハチミツを用いることで,日常生活においてもアピセラピ―を導入できる可能性が考えられ,今後は慢性唾液腺障害の予防にも効果がみられるかを検討する.これにより,将来的な唾液腺障害を予防し,QOLの更なる改善が期待される.
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