研究課題/領域番号 |
16K20746
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 茨城キリスト教大学 (2018-2019) 筑波大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
櫻本 秀明 茨城キリスト教大学, 看護学部, 准教授 (20755590)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人工呼吸 / 気道クリアランス / 気管吸引 / 胸郭圧迫法 / サクション / 用手的胸郭圧迫 / クリティカルケア / 気管吸引圧 / 閉鎖式吸引 / せん妄 / 水分出納バランス / 気道クリアランス方法 / 重症呼吸不全患者 / クリティカルケア看護学 / 気道クリアランス手技 |
研究成果の概要 |
重症肺障害をおこしたウサギに閉鎖式吸引を実施し、ガイドラインで推奨されてきた吸引圧と比較し、300mmHgの吸引圧でも酸素化にはほとんど影響がないことがわかった。また、前向き観察研究により実施される閉鎖式吸引手技はガイドライン推奨より深く高吸引圧であったが、合併症は少なく軽微であり重大な副作用は発生しなかった。痰により無気肺をおこしたブタに胸郭圧迫法を実施したが、排痰量を少量増加させるものの、酸素化や換気の改善はみられなかった。気道クリアランスには一定の患者協力と理解が必要である。その阻害因子の一つであるせん妄に関する実態調査とリスクファクター分析により過剰輸液がリスクであることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガイドラインでは吸引圧を150mmHgまでとしているが、これは古典的な開放式吸引システムを使用によるデータに基づいている。現在ICUでは、閉鎖式吸引と呼ばれる気管吸引システムが主である。このシステムでは人工呼吸器からの送気、圧サポートにより肺虚脱が起こりにくいとされる。従って閉鎖式吸引では、ガイドライン推奨吸引圧より高い圧で気管吸引を実施しても合併症は起こりにくいことが考えられる。この仮説に基づき動物実験、観察研究を実施し、ガイドライン推奨よりも高圧でも大きな合併症が観察されないことを明らかにした。また気道クリアランス法に関してデータの少ない胸郭圧迫法の効果に関しても明らかにしている。
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