研究課題/領域番号 |
16K20794
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
山本 真実 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授(移行) (90710335)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 対話 / 多声性 / ナラティヴ / 子ども / 家族 / 自閉症スペクトラム / 看護学 / ポリフォニー / コミュニケーションの困難さ |
研究成果の概要 |
本研究では、自閉症スペクトラムとされる子どもが語る自分自身、家族が語るその子について明らかにし、多様な意味が生じる対話の意義を検討した。参加者は幼児期に療育教室に参加した子どもと家族とした。データは子ども/家族員と著者の対話、子ども(青年)グループの対話により収集し、質的帰納的に分析した。子ども達は自分と相手との関係性として多様に自分自身を語り、家族員は各々の物語からその子を語った。グループでの対話は、他者の視点から自分の経験を語り直す機会となった。自分自身やその子について多様な意味が生じる対話は、子どもや家族が新たな視点から自分らしさやその子らしさを見つけることを助ける。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、一般的なASDの特徴(コミュニケーションの障がいや反復的な行動など)から子どもを理解する見方を離れ、子どもから見た自分自身、家族から見たその子という視点から、ASDのある子どもについて明らかにしたことである。またASDを、“その子”というユニットではなく、“その子と相手”というユニットで捉え直し、関係性としての理解を試みたことがある。社会的意義は、コミュニケーション障がいという意味にとらわれず、子どもを理解するスタンスをもつ重要性と、ASDを多様な意味で語り合う多声的な対話が、新たな視点で自分らしさやその子らしさを見つける機会となることを提案したことである。
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