研究課題/領域番号 |
16K20809
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
片田 千尋 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (10708556)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 遺伝リテラシー / 女性 / 意思決定 / 遺伝学的検査 / リプロダクティブヘルス / 葛藤 / 自律性 / 大学生 / 遺伝教育 / 遺伝学 / 看護 / 教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、女性が遺伝学的検査の受検について意思決定できる力を高めるために開発した教育プログラムの有効性を検証することである。 遺伝学が苦手な女性も楽しく学ぶことを目的にゲームを取り入れ、遺伝学の学習や意思決定に関するディスカッション等で構成されたプログラムを開発した。評価は、遺伝学的知識、遺伝学的検査受検への意思決定の葛藤等の介入前・直後・3ヶ月後の結果を、反復測定分散分析を用いて比較した。 大学生の女性(73名)への介入の結果、介入前と比較し、直後・3ヶ月後ともに遺伝学への関心、知識が有意に向上し、葛藤が有意に減少したことから(p<0.01)、本プログラムの有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝学的検査は、生涯不変の遺伝情報が明らかになるうえ、結果の解釈の難しいことから、遺伝カウンセリングなどの医療者の支援が不可欠である。その一方で、自宅で受検できる簡便な遺伝学的検査や侵襲の少ない出生前検査を医療機関以外で受検する女性の増加が報告されており、女性が受検について意思決定できる能力の必要性が高まっている。しかし、日本人女性の遺伝学的知識の不足が報告されており、安易な受検後に苦悩する女性の増加が懸念される。 したがって、女性が遺伝学や遺伝学的検査について正しく理解し、熟考のうえで遺伝学的検査受検について意思決定できる力を高めることで、安易な受検によって苦悩する女性の減少につながりうる。
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