研究課題/領域番号 |
16K20811
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
松中 枝理子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (50756905)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 意思決定 / 口唇裂・口蓋裂 / 思春期 / 患者 / 親 / 手術 / 質的研究 / 看護学 |
研究成果の概要 |
本研究は、思春期の口唇裂・口蓋裂の患者と親の視点から、思春期の患者の手術への意思決定の現状を明らかにすることを目的とした。親は、手術への意思決定の主体を徐々に患者に移行しながら、親と患者の意向をすり合わせ、患者が手術に臨めるよう、患者や親子を取り巻く環境に関わっていた。しかし、患者の視点から、患者は手術への意思決定プロセスに十分に関与できていないことが示唆された。医療者は、手術への意思決定を行う際に、患者が理解できる方法で手術に関する説明を行うよう更なる工夫が必要である。さらに、医療者や親は患者が手術への意向を表出できるよう促し、患者の意思をさらに尊重する姿勢を示す必要性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、患者と親の両方の視点から、思春期の患者の手術への意思決定プロセスの解明に、国内外で初めて取り組んだことに、学術的意義があると考える。本研究では、思春期の患者の手術への意思決定プロセスとして、第1段階[医師からの手術の提示]を受け、第2段階[手術に対する心理的葛藤]を経験し、第3段階[最終的な手術施行の決定]に至っていることを示し、各段階の支援への示唆を得た。各段階で、医療者からの効果的な支援が患者と親に提供されることで、患者と親が安心して、そして、納得して手術を受けることができ、患者が手術後の顔貌の変化に抵抗なく適応することが期待できる。
|