研究課題/領域番号 |
16K20817
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
角 幸頼 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10772923)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 起立性低血圧 / 自律神経障害 / 転倒 / レム睡眠行動障害 / 高齢者 / 心拍変動解析 / ウェアラブルデバイス / 神経変性疾患 / 介護 / 認知症 / パーキンソン病 / 自律神経系 / 心拍変動 / 転倒予防 / レビー小体病 |
研究成果の概要 |
起立性低血圧(OH)の原因となる自律神経障害の評価における、心拍変動解析の有用性を検証した。レム睡眠行動障害22名、健常高齢者43名を対象に起立試験を実施し、起立前(臥位の状態)における心拍変動解析で得られた指標とOHの発生とを比較した。その結果、心拍変動解析の指標のうちSD1/SD2は、OH発生グループで有意に高かった(p=0.004)。SD1/SD2は自律神経障害との関連が報告されていることから、今回の研究ではOHを来たす自律神経障害が、臥位の状態においても検出可能であったと考える。今後、心拍変動解析の応用により、起立性低血圧を事前に検出するシステムの構築が可能になるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
起立性低血圧(OH)を背景とした転倒や骨折の予防は、超高齢社会にとって喫緊の課題である。特に、高齢に伴い増加する自律神経障害に関連したOHは、これまで予測が難しい問題があった。本研究結果により、OHを来たすグループでは特定の心拍変動指標が異なることが示された。本研究結果を応用により、今後自律神経障害は起立前に検出できる可能性がある。これにより、これまで病院などで行ってきた起立試験より安全かつ効果的に行えるたけでなく、将来的にOHの予防や検出が可能なデバイスを構築できる可能性が示唆された。
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