研究課題/領域番号 |
16K20852
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
増田 郁美 浜松医科大学, 医学部, 助教 (80771667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 技能実習生 / 在日外国人労働者 / ベトナム人 / 質的研究 / 主観的体験 / 新型コロナウイルス感染症 / COVID-19 / メンタルヘルス / 精神的健康 / ベトナム人移民労働者 / 在日外国人 / ストレス対処行動 / 看護学 |
研究成果の概要 |
ベトナム人技能実習生9名に対して半構造化面接を実施し、主観的体験に焦点を当て質的記述的分析を行った。技能実習生は、COVID-19流行以前より言語の壁、借金、若年での単身来日といった背景要因があり、さらにCOVID-19流行下では、期待していた収入が得られず不安が募ること、人との情緒的つながりの減少、ウイルス感染への恐怖、重要情報を見逃してしまう不安などから、ストレスや抑うつなどのメンタルヘルスの不調が発現していた。ただし、周囲からの適切なサポートがあれば自己効力感が高まる傾向があることが明らかとなった。彼らの来日背景やCOVID-19流行下における困難感を考慮しサポートする必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、2020年にCOVID-19感染拡大の局面に入ったため、申請時に予定していたフィールドでの調査が困難となった。そのため、その時点での在日外国人の状況を鑑み、また先行研究を振り返り、研究内容を再検討の末、ベトナム人技能実習生を対象に生活状況やメンタルヘルスの主観的体験について、質的に研究することとした。 これまで技能実習生のメンタルヘルスを論じた研究は限られ、その生活実態を把握し、感染症流行前後の生活上の困難感について調査することで、今後の新たなウイルス感染症の発現等、非常時における技能実習生への社会的支援の在り方について新たな知見が得られることは、学術的・社会的意義が高いと考える。
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