研究課題/領域番号 |
16K20861
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2016-2021) |
研究代表者 |
安本 理抄 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (00733833)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 結核患者 / 保健師 / 生活支援 / 療養環境 / 診断時の思い / 結核 / 対応困難 / 生活実態 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、対応困難な結核患者の生活実態について探り、早期受診や結核治療継続できる支援体制を検討することである。結核患者は、結核診断により家族の生活が脅かされる不安、友人や同僚に感染させてしまったかもしれない不安、副作用により治療が思うように進まないことに焦りを感じていることがわかった。保健師は、感染性を判断することや接触者を把握すること、服薬支援などを常に重点を置いて実施していた。また、結核患者支援経験の蓄積や社会資源を把握していることで、服薬確認だけでなく結核患者の生活状況を把握し療養環境を整えようと思い、結核患者支援行動につながっていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者管理は結核予防法時代に確立しているが、社会背景の変化に伴い個別の状況に応じた患者支援がより重要となっている。保健師の結核患者支援行動尺度8項目2下位尺度は、一定の信頼性(内的一貫性、安定性)、基準関連妥当性、構成概念妥当性を備えた尺度であることを確認した。本尺度の8項目は、食事、睡眠、活動等を把握し、服薬中断にならないよう療養環境を整える内容であり結核患者の生活を立て直すための支援であった。今後、作成した尺度を用いて保健師が個別の結核患者支援を充実させることで、結核患者の治療中断・失敗を防ぎ、結核のまん延防止策に貢献できると考える。
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