研究課題/領域番号 |
16K20868
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
文 鐘聲 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50460960)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 在日コリアン高齢者 / 超高齢者 / 百寿者 / ソーシャル・キャピタル / 差別 / 在日コリアン |
研究成果の概要 |
ベースライン調査における対象者は、調査開始時平均年齢87.7±6.2歳であった。また、上記のベースライン調査では半数の対象者に差別を受けた経験があると回答した。被差別経験の有無と主観的健康感には関連のある可能性が示唆された。 ソーシャル・キャピタルについては、日本人との付き合いよりも在日コリアン同士の付き合いが多い傾向にあることが明らかになった。特に50歳代までに顕著であった。60歳代以降は、両者とも徐々に近所付き合いが少なくなっていた。また、差別を受けていた人たちは1945年以前において日本人との付き合いの程度が受けていない人に比べて低いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、在日コリアン超高齢者・百寿者のコホートを発進させることができた。今後、継続的に調査を行うことによって、民族的なソーシャル・キャピタルの指標が明確になる可能性がある。また、ベースライン調査における解析において、「差別」が新たなキーワードとして浮上した。被差別体験の有無が高齢期の健康に影響を及ぼすかどうかを、コホートデータによって明らかにすることが可能となる。 これらのことは、日本の超高齢者・百寿者研究において極めて有意義であると考える。また、在日コリアン超高齢者・百寿者の研究は、今後増加していく他の外国人高齢者研究の基盤となる可能性が非常に高いと考えられる。
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