研究課題/領域番号 |
16K20871
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
小児科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野川 奈津子 北海道大学, 大学病院, 医員 (80757360)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | PCFT / SLC46A1 / deep intronic mutation / HFM / SLC46A1 / PCR法 / 遺伝子 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
遺伝性葉酸吸収不全症(HFM)は、SLC46A1(PCFT責任遺伝子)遺伝子変異に起因した常染色体劣性遺伝疾患で、原発性免疫不全症の一種である。過去に後遺症なく治療が奏効した例は殆どない。申請者らは新規に報告した遺伝子変異について機能解析を進め、HFMに対する有効な治療基準の確立を目指した。 研究期間内に、患児の葉酸吸収不全が両親由来の遺伝子変異が組み合わせられたことによることを確認した。また、患児由来EBV-LCL(ヒト不死化B細胞株)を樹立し、血球系への影響の有無の検討を行った。更に、HeLa細胞(ヒト子宮頸癌由来細胞株)のPCFT発現解析や変異PCFTの葉酸取り込み能の解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らが報告した遺伝子変異については日本人特有の創始者変異あるいは世界共通でみられるホットスポットの可能性がある。国内外のゲノムデータベース検索でも該当はないが、今後情報が集積されるにつれて明らかになる可能性がある。また今後の新規HFM患者の遺伝子解析においては、当該変異をピンポイントで検索することでより早期の診断治療につながり得ると考えられる。葉酸取り込み能の解析はより安全かつ簡便に施行できるため、機能解析の一助となる。 本研究は、原因不明の原発性免疫不全症とされ早期に適切な治療に到達しない潜在的患者に対し、その早期診断および治療に寄与するものである。
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