研究課題/領域番号 |
16K20880
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
史学一般
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研究機関 | 北海道大学 (2021) 大阪教育大学 (2018-2020) 東北大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
井上 岳彦 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 共同研究員 (60723202)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | カルムィク人 / ロシア帝国 / チベット仏教 / 東洋学者 / ナショナリズム / アジア / ブリヤート人 / 交流史 / 植民地主義 / ブリヤート / 仏教 / 東南アジア / 南アジア / 東洋学 / 海域 / ロシア史 / 巡礼 / 帝国 |
研究成果の概要 |
本研究は、ロシア帝国の仏教外交がチベット仏教の枠を超えて南アジア・東南アジアの仏教圏にまで展開し、そこにロシア帝国内のチベット仏教徒が深く関与し、現地の民族知識人とのあいだに相互作用が生じる過程を、歴史学的に解明するものである。 とくに、19世紀末から20世紀初めにおけるロシア東洋学者とロシア国内の仏教徒の動向について、ロシアの未公刊史料の収集・分析によって読み解き、南アジア・東南アジアの仏教徒社会への関与のありようを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、19世紀末から20世紀初めにロシア帝国内の仏教徒の果たした役割を、アジア仏教社会の中に位置づけるところにある。ロシア帝国内の仏教徒が媒介者となり、「仏教の保護者」としてのロシア皇帝像を利用しながら、ロシア帝国は南アジア・東南アジアの仏教信仰地域といかなる関係性を構築したのか。ロシア政府、ロシア国内のチベット仏教徒、南アジア・東南アジアの仏教徒知識人の三者関係を明らかにし、アジアとロシアの歴史的関係に新たな視点を提示する。
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