研究課題/領域番号 |
16K20884
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生産科学
獣医学
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
奥山 みなみ 大分大学, 医学部, 助教 (50756781)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 豚 / 受胎 / 精漿 / 免疫 / 子宮内膜 / PBMCs / 獣医学 / 畜産学 / 応用動物 |
研究成果の概要 |
本研究は精漿を利用したブタの繁殖成績の向上を目指し、精漿に含まれるタンパク質の機能と子宮内膜上皮の免疫反応に焦点をあて、精漿が受胎性におよぼす影響を明らかにすることを目的としている。 本研究では、精漿のろ過条件を探ると共に、子宮内膜上皮細胞を単離し培養する条件を見出した。この培養下の細胞に対し精漿を添加した結果、複数の伝達因子についてmRNA発現量の変化が認められた。特に、精漿中の低分子物質が子宮内膜上皮細胞におけるIL-8およびCOX-2発現に寄与すること、IL-6発現には低分子物質が関与しないこと、さらにはIL-1β発現には補体等以外のタンパク質が作用する可能性があることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内でのブタ研究は飼養管理や衛生管理に主眼が置かれており、基礎繁殖学的研究は立ち遅れている。本研究の結果は、ブタの精漿が子宮の免疫動態に及ぼす効果とその機序を知る足がかりとなり、基礎繁殖学分野の発展に寄与する。また、母体の子宮において受胎の成立と失敗をわける原因因子を特定することで、不妊の治療法の開発につなげることができるなど獣医学的意義も深い。さらに本研究を発展させ、精漿が本来もつ子宮の機能調節作用を利用した新たな繁殖促進技術の開発につなげることが期待できる。
|