研究課題/領域番号 |
16K20886
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学
地盤工学
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
渡邊 達也 北見工業大学, 工学部, 助教 (80636168)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 凍結融解 / 岩盤 / 地中レーダー / 物理探査 / 地形学 / 岩盤工学 / 風化 |
研究成果の概要 |
地中レーダー探査を利用して,積雪寒冷地の岩盤斜面内部の水分量定量化と季節変化のモニタリングを実施した. 電磁波伝搬速度-比誘電率―体積含水率の関係式を用いて,岩盤斜面の表層から深さ1.5 mまでの水分量分布を導出した.電磁波伝搬速度分布は,未凍結期と凍結期とで大きな違いを示した.これは岩盤内部の間隙水が凍結したことによる比誘電率の変化を反映している.定量化の精度向上へ課題を残しているが,電磁波伝搬速度の季節的変化から凍結破砕の生じる最大深度や程度の推定が可能であろう.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪寒冷地では凍結破砕や凍上といった寒冷地特有の現象によって岩盤が劣化し,落石や崩壊が発生する.これらの現象には岩盤内部に存在する水分が関与しているが,その実態を直接的に計測することは困難であった.本研究では,水分の多寡に影響を受ける物理量である電磁波伝搬速度を利用することで,岩盤斜面内の水分分布を定量化し,季節的変化を捉えることができた.今後,測定法の効率化等を検討し,岩盤・地盤性状を非破壊的に調査するパラメーターとして活用していく.
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