研究課題/領域番号 |
16K20893
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
森林科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
鄒 青穎 弘前大学, 農学生命科学部, 助教 (40750055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | landslide / river incision / Shirakami-Sanchi / Landslide dynamics / Shirakami Mountains / River erosion / 土砂災害 / 防災 / 自然災害 / 国土保全 |
研究成果の概要 |
地すべり多発地帯である白神山地において、詳細な地形データを用いた地形の解析によって、地すべり地形と変位を同定し、地質踏査によって地質構造を検討した。大川地すべり地において、多時期の地形データで比較した結果、水平変位量は0.1-9.7mがあった。地すべりは、大きく北と南のブロックに分けられ、それぞれ南西と西北への変位が進行した。南ブロックにおいて、植生を載せたまま滑り落ちた島状土塊がみられ、この土塊は8年間にかけて約7m移動している。変位量が最も大きい所は、二次滑落崖での3-9mと末端部での2-8m。河川が右岸に集中したことにより末端部の浸食が進行し、地すべりが再活動化した可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動や地震により大規模な地すべり・崩壊が多発すれば、土砂災害とともに森林生態系も大きな影響をうけることが懸念される。本研究は、地すべり斜面の変動に関する定量的なデータが少ない白神山地において、詳細な地形データに基づく地すべり発生機構や斜面動態の計測に基づき解析を行った。山岳地の地形発達において、河川プロセスがマスムーブメントの発生場に対し重要な役割を働いていることを明らかにすることによって、より詳細かつ実態的な地すべり発生機構の解明に資するものである。本研究の成果も環境保全に資するところもあると考える。
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