研究課題/領域番号 |
16K20930
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
邊 ギョンホ 筑波大学, 体育系, 助教 (00757784)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | hippocampus / memory / brain structure / dentate gyrus / mild exercise / MRI / 低強度運動 / 加齢 / 海馬 / 認知機能 / fMRI / 運動 / 神経科学 / 運動処方 |
研究成果の概要 |
運動によるストレスが少ない低強度運動は、海馬に刺激を与え、海馬歯状回の肥大やその脳部位における特異的な認知機能の向上が期待されるが、方法上の問題でヒトの海馬上の運動効果はいまだに不明である。本研究では、海馬下位領域の構造や機能的な変化をより詳細に解析可能なイメージング手法を導入し、低強度運動が、加齢による海馬歯状回の特異的な萎縮を防ぐことに寄与するかについて検証した。その結果、軽い強度の運動は、加齢に伴う海馬歯状回の萎縮を防ぎ、さらに肥大させることが明らかになった。これらの結果は、定期的に行う軽い運動は、加齢による海馬歯状回の特異的な萎縮を防ぐ改善効果をもたらす可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに低強度運動の有用性に着目し、一過性および短期間の低強度運動がヒトの実行機能に与える効果の脳内機構を検討し、その成果を報告してきた。この成果を我々の動物実験の知見と統合すると、低強度運動の効果は前頭前野と連携する認知機能を担う海馬でも得られる可能性が高い。本研究では、最新のMRI技術を駆使することで、低強度運動の海馬への効果を詳細に検証し、加齢に伴う海馬歯状回の萎縮を防ぐのに、軽い運動が重要であることをはじめて明らかとした。本研究の知見は高齢者において認知機能改善や認知症予防を目指す東洋的な身体技法などを基盤とした誰でも楽しく継続できる軽運動プログラムの開発・普及を加速させると思う。
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