研究課題/領域番号 |
16K20980
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
経営・経済農学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
藤倉 哲郎 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (70722825)
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研究協力者 |
柳澤 雅之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベトナム / メコンデルタ / 生態環境 / 農村研究 / 非農業就労 / 農村金融 / 工業団地 / 工場労働 / 果樹農業 / 農村非農業部門 |
研究成果の概要 |
本研究は、ベトナム農村社会における非農業部門の役割に着目している。メコンデルタ北東部、かつて稲作が卓越し2010年代から果樹栽培が展開している地域を調査地に、全国的な工業化・都市化のもとで、地域農村社会がどのように変容しているのかを考察した。調査村は、内戦終結以来、人口増加に伴う土地零細化に対応しつつ、戦略的な作物転換と小規模畜産の導入によって発展してきた。現在、若年層の教育水準の向上とともにかれらの非農業常雇型就労が進行し、農業労働力不足に直面しつつも、過去の貯蓄や子弟の非農業就労による安定性などを複合的に基礎にしつつ、高投入・高収益の潜在的リスクの高い果樹栽培への特化が進行している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のベトナム農業・農村研究では、国際競争力に着目した農業経営研究が盛んであるが、篤農家や農業協同組合の事例など個別経営主体に対象が限定されがちである。これに対し本研究は、ベトナムで家族経営農家が経営主体の多数である実態を考慮して、農村における非農業部門の発達に着目することで、農家が非農業収入を通じて農業経営に係る資金調達やリスク緩和のあり方を考察することを試みた。さらに、世帯間の差異に着目して農村内格差の見通しを得ることで、村レベルで整備すべき制度的仕組みへの示唆を得ることができる。
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