研究課題/領域番号 |
16K20983
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生理・行動
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
白木 知也 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 特任研究員 (40632352)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視覚 / 色覚 / 錐体 / ゼブラフィッシュ / 網膜 / 光受容 / 発生 / 転写制御 / 光受容分子 / 発現制御 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
脊椎動物の視覚は桿体と錐体という二種類の視細胞により光が受容されることにより始まる。明所視を担う錐体には波長(色)感受性の異なる複数のタイプが存在し、これらの組み合わせにより色覚は生み出されている。脊椎動物は進化の初期において四種類の錐体タイプを獲得し、四色型色覚をもっていたと考えられている。本研究では、四種類の錐体を保持するゼブラフィッシュを用いて、これまで解析の進んでいなかった青錐体と緑錐体の確立機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊椎動物は進化の初期において四種類の錐体タイプを獲得し、脊椎動物の祖先型は四色型色覚をもっていたと考えられている。しかし、分子レベルでの解析が進んでいるマウスは、このうち青から緑の中波長領域に吸収極大波長をもつ二つの光受容分子(オプシン)遺伝子を失っており、脊椎動物における四色型色覚の形成機構は未解明であった。本研究では、四種類の錐体を保持するゼブラフィッシュを用いて、青・緑錐体オプシン遺伝子の転写制御に関わる因子を同定し、四色型色覚の形成機構を明らかにした。今後、マウスや他の哺乳類、脊椎動物における解析結果との比較から、色覚形成機構の進化的変遷の解明にもつながると考えられる。
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