研究課題/領域番号 |
16K20990
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
認知科学
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研究機関 | 岩手大学 (2019) 松蔭大学 (2017-2018) 東京大学 (2016) |
研究代表者 |
青山 慶 岩手大学, 教育学部, 准教授 (60736172)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 初期コミュニケーション / アフォーダンス / 遊離物 / 模様替え / リビング / レイアウト / 相互浸透 / 日常生活 / 日常生活行動 / 生態学的アプローチ / コミュニケーション / 群棲環境 / 発達 / 原初的コミュニケーション / 生活環境 |
研究成果の概要 |
本研究では2家庭の自宅において長期間に渡るライフログデータを取得し分析を行った。それぞれ約1500時間と約900時間のライフログデータを取得した。 これらのデータのミクロな分析から、養育者が様々な物を積み上げたり並べたりすることが、子の構造への接触と「出来事が生じる可能性」とコミュニケーションが展開していく可能性を用意することが示唆されるとともに、やり取りの展開に合わせて養育者が配置を微細に調整する方略が抽出され検討された。またマクロな分析からは、リビングルームにある配置が、子の移動スキルの発達に合わせて配置換えされ、それが養育者らの生活様式にも新たな組織化をもたらすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションの目的や文脈が明らかではない原初的コミュニケーションを、それが実際に行われている住環境で営まれる生活の一部として記述し分析することによって、子ども側の発達的変化のみに帰するのではなく、それを取り巻く養育者を含む生活全体の発達的変化として捉えなおす視座をもたらす可能性がある。コミュニケーションの動機を、周囲で既に進行している出来事との出会いへと開く本研究からの示唆は、発達障害を含むコミュニケーションに関する問題に対しても基礎的な研究として寄与することが期待できる。
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