研究課題/領域番号 |
16K21010
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
美術史
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2017-2019) 日本女子大学 (2016) |
研究代表者 |
辻 泰岳 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 特任助教 (10749203)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | モダン・アート / クラフト / ファブリケーション / 民俗 / マス / 量産 / 視覚 / ヴィジョン / 連合国総司令部 / ギャラリー / 美術博物館 / 収蔵庫 / コレクション / 民藝 / 陶芸 / プリミティヴ / インスタレーション / ポップ・アート / フォーク・アート / 工芸 / 記録映画 / GHQ/SCAP / 物質文化 / 文化交流 / 美術館 / アーカイヴ / ドキュメンタリー / リアリズム / ポップ / 前衛 / 視覚文化 / 文化外交 / ディスプレー / スクリーン / イベント / パビリオン / 日本館 / アヴァンギャルド / 冷戦 / 対外文化政策 / 建築史・意匠 / 美術史 / 芸術運動 / 展示 / ミュージアム |
研究成果の概要 |
占領と高度経済成長、それ以降に開催された展覧会や博覧会を検証した。アジアおよび太平洋上の大戦後には、複数の言語で記された図書や雑誌、国境を越えて巡回する展覧会、あるいは万国博覧会などが、同時代の美術および建築を他国に紹介するため概況としてまとめる役割を担った。ただしこうした機会に自らの運動を位置づけようとした作家や評論家たちの言説等が以後もそのまま援用されたことが、一方では実証を長らく妨げる要因になってしまったことも否定し難い。そのためこの課題では、こうした人々とは異なる観点で歴史を叙述するために、展示空間において作品やそれを評価するための基準がどのようにかたちづくられたのかを詳かにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術史では近年、大戦後の国際的な交流や文化の外交に関する検討が進んでいる。本研究はこうした検討に続き、展示空間を壁や柱、床などを含むものの拡がりとして読み解くことで、作家と作品の関係だけではなく、それらをとりまく社会とともに明らかにしようとする点に特色がある。また関連して、世界の各地においてモダニズムがいかに受容されたのかを問う研究もさかんに進められている。ただしこれまで当時の日本の動向が海外で紹介される際には、日本語ですでに発表された成果が十分に参照されないことも少なくなかった。対してこの課題では各地の研究者たちと共にこれまでの成果を整理し、基盤を国際的に構築することも心がけた。
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