研究課題/領域番号 |
16K21029
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
教育心理学
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研究機関 | 早稲田大学 (2017-2019) 東京藝術大学 (2016) |
研究代表者 |
市川 恵 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 講師(任期付) (70773307)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 音楽科授業研究 / 音楽科教師 / 授業研究 / 熟達化 / 音楽教育学 / 音楽科教育 / 教育学 / 教科教育学 / 教師 |
研究成果の概要 |
本研究では,経験年数の異なる複数の教師の同一指導案に基づいた授業実践の比較を通して,音楽科教師の熟達化の諸相を明らかにすると同時に,そのプロセスの解明を進めてきた。熟達化研究における適応的熟達の概念を援用し,複数の教師の実践を縦断的に観察,分析した結果,適応的熟達のプロセスの一側面として,一方向的なコミュニケーションによる音楽学習の成立から,子どもや音・音楽との相互作用のなかで,マルチモーダルな教室談話を柔軟に生成,運用することによって授業を展開する段階へと授業のスタイルが変容していくことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,音楽科教師は,自身の身体感覚を顧みつつ,ジェスチャー,姿勢,視線,表情などさまざまな情報を組み合わせ,子どもとの相互作用の中で,マルチモーダルな教室談話を柔軟に運用していることが明らかとなった。このような音楽科におけるコミュニケーションは,教師-子ども間だけでなく,子ども同士においても成立している可能性が大いに示唆される。教室談話におけるマルチモダリティへの着目は,音楽科における授業研究方法としてのひとつの方向性を示すものであり,今後,子どもの音楽の学びをより精緻にとらえるために重要な視点であると言えるだろう。
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