研究課題/領域番号 |
16K21035
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
持続可能システム
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中道 久美子 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特定准教授 (80599118)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | サプライチェーン / 間接排出量 / 上流 / 下流 / 世帯分布 / 家計消費 / 排出責任 / 世帯構造 / 温室効果ガス / ライフサイクルアセスメント / 産業連関表 |
研究成果の概要 |
CO2排出量推計は気候変動対策と持続可能な社会システムの基礎である。サプライチェーンの上流である産業と,下流である家計消費,人口,都市化率の両面から排出量への影響を考慮し,将来の削減策を検討する必要がある.本研究では,現状の直接排出量及び家計消費に基づく間接排出量をトップダウン的手法とボトムアップ的手法で推計した後,それらを組み合わせた手法を開発した。そして将来の経済発展や政策による間接排出原単位,家計消費,人口,都市化率の変化を考慮した排出量を推計した.その結果、地域開発政策や都市化,家計の消費構造の変化が排出量を増加させる一方,上流への対策が排出量削減目標達成に効果的と明らかになった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的なCO2排出量は運輸・産業・民生部門等に分けて推計されるが、サプライチェーン全体で見ると一連の流れで排出される。本研究課題ではそれらを繋げた上で、特定品目の排出量を積み上げるボトムアップ的手法と、国全体や地域の全体排出量を推計するトップダウン的手法の両面から手法間の長短を組み合わせて直接・間接排出量を推計する手法を独自に開発した。 その手法を用いて推計した結果からは、データ精度も不十分で今まで十分に明らかになっていないアジアの新興国のサプライチェーン実態を把握し、間接排出量の削減策を示すことで、製造者側と消費者側の排出責任の観点から今後の政策について問題提起することができた。
|