研究課題/領域番号 |
16K21038
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
経営学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
安部 浩次 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (40582523)
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研究協力者 |
小林 創
七條 達弘
末廣 英生
禿 寿
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | リーダーシップ / 組織の経済学 / ゲーム理論 / 行動経済学 / リーダーシップの経済学 / 実験経済学 / 情報の経済学 / 不完備情報ゲーム |
研究成果の概要 |
本研究はリーダーシップがどのように機能するかをゲーム理論および行動ゲーム実験を用いて研究した。第一に、伝統的な利得環境において、手本によるリーダーシップ(手本を示すことでフォロワーを引っ張るリーダーシップ)が機能するためには「チームのために全メンバーが頑張るとき」が必要なだけなく「全メンバーが頑張らなくてよいとき」が必要であることがわかった。第二に、そのメカニズムをゲーム実験で検証した。第三に、社会的ジレンマ状況を手本によるリーダーシップが解消することがあること、そして、それは個人が不公平な結果を嫌う程度と関係していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)手本によるリーダーシップが機能するために必要な状況を特定化したことは、第一にそれが機能するかどうかの実験設計をすることを可能にし、第二に、それが機能するための条件を満たさない状況で他のリーダーシップ手法がいかに機能するかを比較検討に役立つ。特に、後者に関しては、リーダーシップの経済学の分野では多くの研究が手本によるリーダーシップのみの研究に注力してきたという事実、そして、他分野では他のリーダーシップ手法に多少なりとも注目があるという事実を鑑みると、今後の研究への波及が期待できる。 2)手本によるリーダーシップを社会的選好と結びつけたことは、リーダーシップの行動経済学分析のための第一歩である。
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