研究課題/領域番号 |
16K21059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
教育心理学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三浦 優生 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 講師 (40612320)
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研究協力者 |
松井 智子 東京学芸大学
藤野 博 東京学芸大学
東條 吉邦 茨城大学
計野 浩一郎 武蔵野東教育センター
大井 学 金沢大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プロソディ / 自閉スペクトラム / 語用論 / 評価尺度 / 間接発話 / 自閉症 / 推論 / 自閉スペクトラム症 |
研究成果の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム症(ASD)児を対象に、語用的推論を必要とする発話の表出あるいは理解の場面における、プロソディの運用について検討を行うことを目的とし、以下の通り成果が得られた。(1) ASD児によるプロソディの特徴について文献調査し発達的な特徴が整理された。(2)保護者を対象とした質問紙調査から ASD児による表出プロソディ機能の評価尺度が作成された。(3) 行動実験によってASD児によるプロソディを手掛かりとした発話解釈の特徴が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、伝統的な語用論研究においては、文字化された会話の記述に基づいて意図伝達の仕組みを説明する試み散見される。本研究の新規性のひとつは、文字化により消失するプロソディ情報が及ぼす語用解釈への影響に着目した点にある。第二に、ASDの言語評価は多数存在するものの、語用機能の評価は文法や語彙などの言語の他の側面をバッテリと比較すると遅れている現状にある。よって臨床場面での子どもの理解の一助となるようなASD語用機能の基盤情報を提供することは臨床的意義をもたらすと考える。第三に、国内での実験語用論の取り組みは非常に限られており、本課題は日本語からの新たな知見をもたらした。
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