研究課題/領域番号 |
16K21066
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
病態医化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉長 恒明 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (30770226)
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研究協力者 |
奥村 伸生 信州大学, 保健学科
矢崎 正英 信州大学, 保健学科
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アミロイドーシス / 腎アミロイドーシス / フィブリノーゲン / 遺伝性アミロイドーシス / フィブリノーゲン型アミロイドーシス / 蛋白質 / 細胞・組織 / プロテオーム |
研究成果の概要 |
FGA遺伝子の4899_4902delAGTG変異が導入されたヒト型fibrinogenを産生するChinese Hamster Ovary(CHO)細胞の検体を用いて解析を行った。細胞培養の途中で採取される培養上清(細胞外成分)とCHO細胞自体を破壊して採取される細胞破砕液(細胞内成分)を用いた。異常Aα部位を検出するため、細胞破砕液において免疫沈降法の後、SDS-PAGEしゲルを切り出し質量分析法を用いた。正常Aα鎖からは600の末端まで検出され、異常Aα鎖では475近傍までであり、その後は検出できなかった。生成された蛋白は正常型に比べ、より不安定で分解しやすいと判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦初の変異を有するフィブリノーゲン型アミロイドーシスの細胞モデルを用いて、変異蛋白の解析を行った。本変異を有する患者血漿からは異常fibrinogenが検出できなかったことから異常Aα鎖をもつフィブリノーゲンは早期の段階で生体内のプロテアーゼで分解されており、その断片が一部アミロイド構造にいたって腎臓などに沈着すると想定している。本研究結果からはこの変異を有するフィブリノーゲンAα鎖が野生型に比べ、より早期の段階で分解されることが判明した。
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