研究課題/領域番号 |
16K21108
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
動物生理・行動
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
狩野 文浩 京都大学, 高等研究院, 特定准教授 (70739565)
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研究協力者 |
Call Josep
Krupenye Christopher
平田 聡
森村 成樹
友永 雅己
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 類人猿 / アイ・トラッキング / サーモ・イメージング / 心の理論 / 感情 / 映像理解 / 鳥 / 集団行動 / ナビゲーション / 誤信念課題 / 認知 / 比較認知科学 / 記憶 / 想像力 |
研究成果の概要 |
本研究では、アイ・トラッキング(視線計測装置)や、サーモ・イメージング(熱画像記録装置)などの最新技術を活用することで、類人猿がヒトのように映像を理解し、内容に興奮することがあるか検討した。 アイ・トラッキングによる視線計測によって、類人猿が登場人物の誤信念(現実とは異なる状況を信じている状態)に基づいてその行動を(視線で)予測できることを示した。 また、サーモ・イメージングを用いて、類人猿が画像を見ているときの情動状態を、顔体表面温度の変化の観察によって評価する方法を世界に先駆けて確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの類人猿研究から、類人猿もヒトと同様に、映像をよく理解し、内容に強い興味を示し、時に興奮を示すことが知られていた。しかし、これまでの研究においてはエピソード的な報告が多く、系統的な研究はほとんどなかった。本研究では、最新のリモート・センシング技術によって、映像を見ているときの視線や生理反応など、微細な行動を記録することで、この問題に取り組んだ。特に、視線計測の手法を用いて、類人猿が、他者が現実とは異なる状況を信じているときにおいても、その「誤信念」に基づいて行動を予測できることを見出した。この成果はサイエンス誌の年間10大ブレークスルーに選出された。
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