研究課題/領域番号 |
16K21121
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
美学・芸術諸学
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研究機関 | 岐阜大学 (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
杉山 真魚 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70625756)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 非モダニズム / アーツ・アンド・クラフツ / 田園的なもの / 民家 / 民藝 / 抽象化 / ローレンス・ウィーバー / 柳宗悦 / 土着性の翻案 / 分離派建築会 / 芸術教育 / 静動一如 / 田園 / 建築史・意匠 / 建築論 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究では,成熟社会や非都市的集合体などに適合する芸術理論や社会理論の一端を構築することを目論んで,20世紀の芸術・文芸思潮であるモダニズムの世界観によって捨象された自然観や文明観などを「非モダニズム」の視座として仮定し,その広がりについて20世紀前半の英国建築を事例として記述することを試みた。ウィーバーの建築批評,世紀転換期の植物模様,アシュビーの芸術教育論,1920年代日本の英国建築受容,を主たる研究対象とし,都市と田園,古典主義とロマン主義,中世と近代などを対立的に扱わない思考的枠組みを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はアーツ・アンド・クラフツが生活環境それ自体,すなわち建築の立脚する人間や場 所を根本的に問い直した点に着目し,社会学,経済学,宗教,文学などの知見を援用しながら記述・分析するものであり,学問横断的なアプローチであると言える。さらに本研究は,20世紀前半の英国建築を研究対象としているが,最大の関心はモダニズムの価値観において捨象されてきた自然観や文明観を再び掘り出すことにある。本研究を端緒として非都市的地域の自然と建築との関わり合いの歴史や意義,地域的特性のかけがえなさが再確認され,地域再興に関する新たな知見が得られることが期待される。
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