研究課題/領域番号 |
16K21129
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
生物多様性・分類
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
下出 紗弓 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特別研究員(PD) (90772103)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 内在性レトロウイルス / ゲノム / ネコ / 多様性 / 生物多様性 / ウイルス |
研究成果の概要 |
哺乳類のゲノムの約10%は内在性レトロウイルス(endogenous retrovirus, ERV)である。ERVは過去に生殖細胞に感染し、宿主ゲノムの一部として子孫に伝わってきたレトロウイルス由来の配列である。本研究課題ではイエネコのERVを新たに複数同定し、ERVを指標としてイネエコゲノムの多様性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、胚発生や神経での情報伝達など、宿主の生理機能におけるERVの役割に注目が集まっている。一方、同種内のERVの多様性についての解析は少ない。イエネコは約1万年前に家畜化されたものであるが、祖先であるリビアヤマネコに比して表現型は実に多様である。本研究課題は、ERVがイエネコの多様性を生む一因子となったのではないかと着想したものである。研究成果により、イエネコ系統間で異なるERV配列を同定し、その獲得時期および配列の変化を明らかにした。今後さらに研究を進めることにより、ERVがどのように宿主ゲノムの一部となり我々と共存するに至ったかを明らかにし、生物の誕生・進化過程を知ることが可能となる。
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