研究課題
若手研究(B)
臨床検体からの網羅的な病原体探索法として、次世代シークエンサーを用いたメタゲノム解析法が利用されている。しかし、臨床検体中に含まれる全核酸のうち病原体由来の核酸分子は、非常に少なく、検出感度向上、低コスト化や解析の高速化を難しくしている。そのため本研究では、臨床検体中における病原体の濃縮法の開発に取り組み、より高感度、迅速かつ安価な病原体検出法の確立を目指した。主にカラムによるウイルス濃縮・精製法とホスト由来遊離核酸の効率的な除去方法の開発に取り組んだ。ノロウイルスやインフルエンザウイルスなどについて検討を行い、メタゲノム解析を行った結果、最終的に100倍以上のウイルス濃縮に成功した。
感染症対策における臨床検体中の病原体を探索する方法として、次世代シークエンサーを用いたメタゲノム解析法が利用されている。本研究では、臨床検体中のウイルスの濃縮法開発に取り組み、カラム精製法や遊離核酸除去法を検討し、100倍以上のウイルス濃縮に成功した。高感度、迅速かつ安価な病原体検出法の確立に必須の技術であり、網羅的な病原体探索法の臨床応用にとって有用な成果が得られた。
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