研究課題/領域番号 |
16K21154
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
合成化学
高分子化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
神林 直哉 大阪大学, 理学研究科, 助教 (50706752)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イソシアニド / 交互共重合 / 環化共重合 / アレン / アルキン / リビング重合 / 有機パラジウム錯体 / キノリン / 環化重合 / 挿入反応 / アセチレン / 交互挿入 / パラジウム錯体 / 配位重合 |
研究成果の概要 |
申請者はイソシアニドの用いた全く新しい重合反応の開発を目指し、アリールイソシアニドのオルト位に不飽和炭化水素を導入した二官能性モノマーを設計し、交互挿入を伴う重合反応について錯体レベルから研究を行った。現在までに、不飽和炭化水素としてエチニル基を有するモノマーを検討し、有機パラジウム錯体を開始剤とすることで、部分的に交互挿入反応(アセチレン挿入率67%)が進行することを見出した。また、置換基を反応性の高いアレンにした場合では完全な交互挿入反応が進行することに成功している。 更に、反応機構解析の結果を基に、リビング重合反応を達成している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子合成においては、イソシアニドをモノマーとした反応例のほとんどがイソシアニドの単独重合であり、低分子有機合成において多彩な反応へと展開されていることを鑑みると、重合反応ではイソシアニドのモノマーとしての可能性を十分に発揮しているとは言えないのが現状である。本研究成果である、イソシアニドを用いた新しい精密重合系の開発は、反応活性種や反応機構などを詳細な検討に基づいて重合反応への応用・最適化を行っている。このような有機金属錯体化学を基盤とした新たな重合反応の開発が、イソシアニドを利用した新たな高分子材料創成に貢献できることが期待される。
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