研究課題/領域番号 |
16K21158
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
システムゲノム科学
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂口 愛沙 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (90608697)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 機能性RNA / 線虫 / ドーパミン / 神経機能 / 行動神経科学 |
研究成果の概要 |
ノンコーディングRNA(ncRNA)はタンパク質をコードしないRNAであり,多様な生理機能に関与すること,高等動物の記憶・学習などの神経活動においても制御の一端を担うことが明らかにされつつある.本研究では,シンプルな神経機能のモデルとして線虫C.elegansのドーパミン経路の変異体を用い,記憶・学習に関与するncRNAとその制御因子の探索を行い,高次神経機能における複雑な遺伝子発現制御機構の解明を目指した.その結果,野生型に比べドーパミン経路の変異体で発現が変化しているncRNAの候補を複数得られた.今後は,これらの候補ncRNAがどのように記憶・学習に関与するか,詳細に解析する予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高等動物の記憶・学習などの神経活動は複雑な遺伝子発現制御を伴うと考えられ,これまでにncRNAもその一端を担うという証拠が報告されつつあるが,複雑さがゆえに高等動物では解析が難しい.本研究では,シンプルかつ解析が進んでいる神経系をもつ線虫C.elegansを用い,ヒトなどの高等動物にも進化的に保存されているドーパミン経路をモデルとし,ドーパミン経路の変異体で発現が変化するncRNAの候補を見つけた.本研究で得られた成果は,神経活動におけるncRNAの役割の解明だけでなく,さまざまな生理機能や神経疾患に関わるドーパミン経路の制御の解明にもつながることが期待でき,学術的にも社会的にも意義がある.
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