研究課題/領域番号 |
16K21174
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
地盤工学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
河野 勝宣 鳥取大学, 工学研究科, 講師 (60640901)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 粘土鉱物 / ベントナイト / 変質 / 一軸圧縮強度 / 膨潤圧 / 透水係数 / 放射性廃棄物地層処分 / バリア材 / 放射性廃棄物地下処分 / 人工バリア材 / 膨潤・透水特性 / 鉱物組成 |
研究成果の概要 |
放射性廃棄物地下処分に関する研究は重要度が高いが,バリア材に含まれる粘土鉱物の種類や含有量,さらに,超長期供用による粘土鉱物の変質については十分な検討がなされていない.特に,複雑な地質環境を有する我が国にとって,「粘土鉱物」に着目することは非常に重要である.本研究は,粘土鉱物を含む岩質材料(天然バリアを想定)と,1種の粘土鉱物および変質鉱物を様々な割合で含むベントナイト系材料(人工バリアを想定)の力学特性に及ぼす粘土鉱物の種類の影響について実験的に検討した.特に粘土鉱物を含む岩質材料では一軸圧縮強度について,粘土鉱物およびベントナイト系材料では膨潤圧・透水特性について検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,放射性廃棄物の人工・天然バリア材のより確実な長期安定性の実現,さらに,地下環境の状況に応じた粘土バリア材の適切な選定に貢献できると考える.一方,近年のエネルギー資源の多様化,地震・津波・火山噴火による地表での被害を考えると,力学的に安定した地下岩盤利用の可能性を広げることは必須である.様々な環境下での透水性や力学特性の把握により,地下環境の有効利用やエネルギー資源抽出・掘削の際の安定性評価,さらに,遮水壁,人工軟岩開発,地すべり面粘土に関する研究にも展開できると予想される.このように,資源工学および地盤工学分野で幅広い波及効果が期待される.
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