研究課題
若手研究(B)
多項目検出の光バイオセンサーの実現を目指して、シリコン基板上に光リング共振器を格子状に集積した光回路を作製した。作製した回路を用いて、簡単な多項目の対象として温度とショ糖濃度の検出について実証した。さらにバイオセンシングで必要となる溶液制御のために、低電圧で動作するような構造の微小バルブを付加させた流路について、Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)技術を用いた作製工程を検討し作製可能な工程を決定した。
提案素子は既存の微細加工技術で作製可能なので、多項目のバイオ物質の検出が安価で簡易に実現できる可能性を示唆しており、小型の生体モニタリング機器や疾病検査機器の開発につながると期待される。また、個別の技術である光学素子を集積化した光回路は通信分野などへ、バルブ付加の流路はさらなる微細化や低電圧化により化学反応を微細な空間で行うマイクロリアクターなど広範囲の分野への応用が期待される。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
Japanese Journal of Applied Physics
巻: 57 号: 4S ページ: 04FC10-04FC10
10.7567/jjap.57.04fc10
210000148875
Sensor Review
巻: 37 号: 3 ページ: 357-363
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