ヒストン修飾エピゲノムを介したほ乳類性決定の分子基盤

• 研究課題/領域番号: 16K21196
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 統合動物科学; ゲノム生物学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 黒木 俊介 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (50735793)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 性決定 / エピゲノム / ヒストン修飾

研究成果の概要

体細胞性物の発生・分化は、各種細胞に固有な遺伝子発現プロファイルの制御の上に成り立っている。遺伝子が時空間的に正しく発現するためには、ヒストン修飾やDNAメチル化に代表されるエピジェネティック制御が必須である。私たちは、ヒストン脱メチル化酵素のひとつJmjd1aが、マウス胎児においてY染色体上性決定遺伝子Sryを発現を誘導することを以前報告した。本研究では、この「哺乳類の性がエピゲノムに制御される」という知見の更なる発展を目指して、 1)H3K9脱メチル化酵素Jmjd1ファミリーによる共同的なSry発現制御の解明と、2) Sry遺伝子座の新規制御因子の探索、を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Rescuing the aberrant sex development of H3K9 demethylase Jmjd1a-deficient mice by modulating H3K9 methylation balance (2017)
  • 著者名/発表者名: Shunsuke Kuroki, Naoki Okashita, Baba Shoko, Maeda Ryo, Shingo Miyawaki, Masashi Yano, Yamaguchi Miyoko, Kitano Satsuki, Miyachi Hitoshi, Itoh Akihiro, Yoshida Minoru and Makoto Tachibana
  • 雑誌名: PLoS Genetics 巻: 13(9) 号: 9 ページ: 1-22
  • DOI: 10.1371/journal.pgen.1007034
  • NAID: 120006812002
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Role of H3K9 methylation and demethylation enzymes in mouse development (2017)
  • 著者名/発表者名: Shunsuke Kuroki and Makoto Tachibana
  • 学会等名: 11th International Symposium of The Institute Network, Frontiers in Biomedical Sciences
  • 発表場所: 徳島大学（徳島県徳島市）
  • 年月日: 2017-01-26
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] Restoring the aberrant sex development of H3K9 demethylase Jmjd1a-deficient mice by modulating H3K9 methylation balance (2017)
  • 著者名/発表者名: Shunsuke Kuroki
  • 学会等名: Asian Sex Differentiation Network (7th Gonad Biology Joint Meeting, 2017)
  • 国際学会
• [学会発表] ヒストンH3K9脱メチル化酵素Jmjd1a/b の機能解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 黒木 俊介
  • 学会等名: 新学術領域研究 3領域合同若手勉強会2017
• [学会発表] Regulation of germ cell development by histone demethylation (2016)
  • 著者名/発表者名: 黒木 俊介, 立花 誠
  • 学会等名: 1回次世代生命科学の研究会
  • 発表場所: 徳島大学（徳島県徳島市）
  • 年月日: 2016-08-12
• [学会発表] セルトリ細胞機能における ヒストンメチル化酵素Esetの役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 黒木 俊介
  • 学会等名: 新学術領域研究 "生殖細胞のエピゲノムダイナミクスとその制御" "ステムセルエイジングから解明する疾患原理" 合同若手勉強会2016
  • 発表場所: 亀の井ホテル（大分県別府市）
  • 年月日: 2016-07-27
• [学会発表] H3K9脱メチル化酵素Jmjd1aとJmjd1bによる雄性生殖細胞の発生制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 黒木 俊介, 立花 誠
  • 学会等名: 第10回日本エピジェネティクス研究会年会
  • 発表場所: 千里ライフサイエンスセンター（大阪府吹田市）
  • 年月日: 2016-05-19