研究課題/領域番号 |
16K21200
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
ジェンダー
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
緒方 宏海 香川大学, 経済学部, 准教授 (10750044)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 農村女性 / 中国 / 政治参加 / 人類学 / 村民自治 / 投票行動 / 宗族 / 親族関係 / 出稼ぎ労働者 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究は、遼寧省、福建省、広西チワン自治区の農村と漁村において、実態調査に基づき、農村女性の政治参加の実態と政治参加に影響を及ぼす社会関係、社会的連帯の要因について分析を行った。その結果、調査対象村落では、農村女性の政治参加に最も影響を及ぼすのは、夫や世帯を同一とする家族、親族であることを明らかにした。また農村女性の政治参加について、村に居住する諸個人の相互行為の結果や村民委員会の活動によって日々再生産されている側面を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、農村において社会的・文化的に構築された男性優位の性別秩序のなかで生きる女性という構図のなかで女性の政治参加を捉えていた。ここから抜け出して、農村女性の社会関係的要因などが政治参加に与える影響について未着手であった。本研究はまだ解明されていない中国農村女性の政治参加の実態を研究し、 人類学の視点から女性の政治参加について新たな理論開拓を行った。農村女性を世代別に区分し、各世代に属する農村女性の何名かについて、彼女らが経験してきた政治的体験とそのライフヒストリーとを結びつけナラティブインタビューを行った。その結果社会関係の影響を受けながら、農村女性の政治参加の実態を解明した。
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