研究課題/領域番号 |
16K21208
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
水圏生命科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
清水 園子 (山口園子) 愛媛大学, 南予水産研究センター, 准教授 (90531369)
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研究協力者 |
チャクラボーティー タパス
竹内 久登
川上 秀昌
マハパトラ シプラ
原川 翔吾
松原 孝博
太田 耕平
吉原 勇作
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | miRNA / マダイ / 魚病 / 早期検出 / スモールRNA / エドワジエラ症 / ノンコーディングRNA / 水産学 / 魚病学 / 魚類生理学 |
研究成果の概要 |
エドワジエラ症は、マダイ養殖において慢性的に発生しており、早期発見および対策が被害低減に重要である。本研究では、エドワジエラ症感染および健常マダイの全血で発現しているmiRNAを網羅的に解析した結果、それぞれの全血に存在するmiRNAの配列が明らかになった。それらの配列を他の生物種と比較した結果、生体防御や免疫関連の機能を持つと考えられるmiRNAと相同性が見られた。このうちの7種について、定量PCRにて未感染魚および感染に伴う発現量の詳細な変動を解析した結果、エドワジエラ症の感染が認められた9月に変動するmiRNAが見られ、これらが本症感染の早期検出マーカーに有用となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の魚類養殖において、魚病の発生は慢性化しており、安定的な養殖生産を行う上で大きな障害となっている。魚病による大量斃死や養殖魚の品質劣化を低減させるには、早期検出および早期対策が重要になる。本研究課題では、マダイの血液を用いて、マイクロRNA(miRNA)を網羅的に解析し、マダイ養殖で問題となっているエドワジエラ症感染時に発現が変化するmiRNAを明らかにした。本研究で得られたmiRNAのデータを分子マーカーとして用いることで、将来的には、魚類の血液を用いた簡便かつ定量的に魚病の早期発見や健康状態の把握が可能となり、被害の大幅軽減に繋がると期待される。
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