研究課題/領域番号 |
16K21209
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
芸術一般
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中筋 朋 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70749986)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フランス演劇 / 近代演出 / 俳優訓練術 / フランス / 演劇 / 俳優論 / 演劇理論 / 象徴主義 / 身体 / 演出 |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末フランスにおける演劇理論とその背景を整理することにより、俳優観の変化と演技論における身体の位置を論じるための基礎をつくることと、生理学の検討を補助線として、19世紀後半に誕生した芸術流派やあらたなジャンルに通底する問題系を抽出することを目的として、以下の研究をおこなった。(1)サン=ポル=ルーにおけるイデオレアリスムと現代演劇の共通点の解明(2)日本演劇における「型」とヨーロッパ演劇における脱演劇化/再演劇化問題の検討(3)ラシルドの「脳の劇」がもつ意義の検討
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究期間内にさかんになってきた19世紀フランス哲学の研究において、刊行された哲学書だけでなく文化現象や芸術理論は大きな意味をもっている。これに寄与し、演劇において身体から心へのアプローチがはじまった時期における身体と心との関係を問う基礎ができた意義は大きい。また、19世紀末は科学が生活を大きく変えた時期という点で、ARやVR、さらにはIOB(Internet of Bodies) が大きく生活を変えつつある現代の状況と呼応している。この時期に芸術が科学に対して、科学が芸術に対してどのような想像力を発揮したのかを検討することは、現代における芸術の意義を問うことにも結びついている。
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